■自転車通学の敵
via:最近、やたらたくさん飛んでる小さい羽虫なんだが http://hobby5.2ch.net/test/read.cgi/insect/1116581983/
1 名無しさん@お腹いっぱい。 New! 2005/05/20(金) 18:39:43 ID:zXCV0KSo
あれ全部ぶっ殺して欲しい
全滅したとしても、生態系狂うこともなさそうだし
2 名無しさん@お腹いっぱい。 New! 2005/05/20(金) 19:03:30 ID:QjwPsuS5
アブラムシくんたちですね。
お怒りはわかりますが、調べてみるととっても面白い昆虫なんですよ。
彼らは普段、単為生殖で増えていきます。つまりクローンで増えるんですね。
卵胎生で、体内に常に胚を抱えていて、その胚のなかでは既にその次の胚も育ってるとか。
親の体外に出来ると同時に卵の殻が破れ、親と全く同じ姿で誕生します。そして同じように単為生殖を繰り返します。
ですので、植物の茎などに群生している彼らは、ほとんどの場合一つの個体から爆発的に増えた、遺伝的には同一の個体だそうです。
そして、増えすぎて空きスペースがなくなると、羽を持った個体が生まれて新天地へ飛んでいきます。
これがお怒りの羽虫君です。5月から6月にかけて特に多く発生するようです。
彼らは生存戦略として、強い外皮、機動性、攻撃性を選択せず、ひたすら増殖することを選んだのです。
卵胎生で単為生殖を行うなど、ミジンコに似てますね。ある意味、陸上のミジンコ的存在かも知れません。
猛烈に増殖するので、殺虫剤に耐性を持ちやすく、なかなか駆除が難しいそうです。
アリに蜜を提供する代わりに外敵を追い払ってもらう共生が有名ですが、あまりにも増えすぎた場合、アリによって食べられて、間引きされてしまうこともあります。
蜜はアブラムシにとっては不要物で、これは植物の茎をとおる支管液を体内バクテリアに提供して栄養分を合成させた残り滓です。この体内バクテリアは単独では増殖する能力が無く、アブラムシの体内にしか存在しません。
そして、このバクテリア無しではアブラムシは生存できません。
冬が近づくなど条件が悪くなれば、有性生殖を行って卵を産みます。この卵をアリが保管・護衛して春になると巣の近辺に運んで孵化させることも有るそうです。
おもしろいでしょ?
→いつも、「あの忌々しい虫めが!!」なんて思ったり、「自転車のカゴのところに扇風機を設置すれば吹き飛ばしてくれるんじゃないか」とか、「コンピュータ制御の自動水鉄砲で虫を打ち落とす機械を発明したら大ヒットするのでは」とか考えながら自転車こいでます(;´▽`A``
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